From aeb31247db1772ec37dc991be661f8f437dc67be Mon Sep 17 00:00:00 2001
From: hiro Sylpheedは外部コマンドと連携することで、自動的に迷惑メールをフィルタリングすることができます。 Sylpheedには強力なフィルタリング機能が搭載されており、受信したメッセージに対して自動的に振り分けをはじめとするさまざまな処理を行うことができます。 自動的に迷惑メールをフィルタリングするためには、まず学習型の迷惑メール判定プログラムが必要です。
-Sylpheedは現在bogofilterとbsfilterに対応しています。 Sylpheedは最初に迷惑メールと非迷惑メールをこれらのプログラムに渡して学習させます。学習を繰り返すことでこれらのプログラムはどんどん判定精度が向上していきます。 十分に学習が済んだら(それぞれ100通程度学習させれば問題ないでしょう)、受信したメールをこれらのプログラムに渡して、それが迷惑メールであるかどうか確認します。
-迷惑メールと判定された場合は、フォルダへの移動やサーバからの削除など、指定したアクションを実行します。 もし誤判定があった場合は、そのメールを学習させることで判定精度をさらに向上させることができます。 メニューより、「設定>振り分けの設定...」を選択します。 全般の設定の「迷惑メール」タブの「迷惑メール対策を有効にする」をチェックします。 迷惑メールを学習するためのコマンドを指定します。あらかじめbogofilterが使用できるように設定されています(Windows版の場合はbsfilter)。 「(プリセットを選択)」と書かれたオプションメニューで、bogofilterとbsfilterの既定の設定を選択することができます。 通常はそのままで問題ありません。 「追加」ボタンを押すとフィルタルール設定ダイアログが開きます。 「名前:」欄にルールに対する分かりやすい名前を入力します。 その下にあるドロップダウンメニューで、複数の条件がある場合にどのようにマッチさせるかを選択します。 上部枠内の「From」と表示されているドロップダウンメニューで、振り分けの対象にしたいヘッダやその他の条件を選択します。選択肢にないヘッダは「ヘッダを編集...」で追加することができます。
+ 対象となるヘッダを指定します。 To または Cc の両方を同時に指定します。 すべてのヘッダが対象になります。 ドロップダウンメニューに表示されるヘッダの追加または削除を行います。 メッセージの本文を対象とします。 外部コマンドを実行し、その戻り値によって振り分けを行います。戻り値が0であればマッチし、0以外であればマッチしません。コマンドラインの末尾にメッセージのファイル名が付加されます。リダイレクトなどのシェル機能は使用できないので、その場合はラッパースクリプトを作成する必要があります。 メッセージファイルのサイズを指定した値と比較します。 メッセージの送信日時から受信した日時までの経過日数を指定した値と比較します。 未読フラグが立っているかどうかを判定します。 マークが付けられているかどうかを判定します。 カラーラベルが付けられているかどうかを判定します。 添付ファイルが付けられているかどうかを判定します。
-13. 迷惑メール対策
+13. メッセージの振り分け
-13.1 迷惑メール対策機能の仕組み
+
13.1 振り分けの設定
-13.2 迷惑メール対策機能を有効にする
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+13.3 学習コマンドの設定
-
+フィルタルールの登録
-13.4 アクションの設定
-
+条件の設定
+
+
+
+
次に、右のドロップダウンメニューで条件をキーワードにマッチさせる方法を選択します。アルファベットの大小文字は区別しません。正規表現には拡張正規表現が使用できます。
++
+
ヘッダや本文の内容がキーワードを含む場合マッチします。
+ヘッダや本文の内容がキーワードを含まない場合マッチします。
+ヘッダや本文中の1行がキーワードに一致する場合マッチします。
+ヘッダや本文中の1行がキーワードに一致しない場合マッチします。
+ヘッダや本文の内容が正規表現にマッチする場合、マッチします。
+ヘッダや本文の内容が正規表現にマッチしない場合、マッチします。
++
サイズが指定した値より大きい場合マッチします。
+サイズが指定した値より小さい場合マッチします。
++
送信日時からの経過日数が指定した値より長い場合マッチします。
+送信日時からの経過日数が指定した値より短い場合マッチします。
++
未読やラベル、添付ファイルなどの状態フラグが立っている場合マッチします。
+未読やラベル、添付ファイルなどの状態フラグが立っていない場合マッチします。
+振り分けの対象にヘッダや本文を選択した場合は、キーワードを入力します。キーワードを空にした場合は、ヘッダが存在すれば常にマッチするようになります。 +サイズや経過日数を選択した場合は、数値を入力します。
+条件を追加したい場合は、"+"ボタンを選択すると新しい行が追加されるので、同様に上記の作業を繰り返します。また、"-"ボタンを選択するとその条件を削除することができます。
+迷惑メールと判定された場合にどのような動作を実行するかを指定します。
+次に、アクションを選択します。条件と同様に任意に追加できますが、「移動」、「受信しない」、「サーバから削除」は一度しか実行できず、同時に選択することはできません。移動先やコピー先を指定する場合はフォルダアイコンのボタンで選択できます。
-+
指定したフォルダにメッセージを移動します(以降のルールは評価されません)。
+指定したフォルダにメッセージをコピーします。何度でも実行可能です。
+メッセージをサーバに残します(以降のルールは評価されません)。
+受信時にサーバにメッセージを残す設定にしていた場合でも、強制的にサーバから削除します(以降のルールは評価されません)。
+マークを付けます。
+カラーラベルを付けます。
+未読マークを外します。
+任意のコマンドを実行します。コマンドラインの末尾にメッセージのファイル名が自動的に付加されます。
+当該ルール以降のルールを評価しないようにします。
+設定が完了したら、「OK」ボタン押すと登録が完了します。「キャンセル」を押すと設定は破棄されます。
+迷惑メールと判定されたメッセージはここで指定したフォルダに振り分けられます。
+Subjectに「未承諾広告」または「未承認広告」が含まれる場合にごみ箱(trash)に振り分けしたい場合を例にします。
+まず、「次の条件のいずれかが該当する場合」を選択します。
+そして、1つめの条件で「Subject」を選択し、マッチ方法として「が次を含む」を選択し、キーワードに「未承諾広告」を入力します。
+"+"ボタンを押し、2つめの条件を追加します。
+同じく「Subject」を選び、「が次を含む」を選択し、キーワードに「未承認広告」を入力します。
+そして、アクションで「移動」を選択し、フォルダの選択ボタンを押してごみ箱(trash)を選択します。
+その後、「OK」ボタンを押すとルールの追加は完了です。
+登録済みルールのリストから編集したいルールを選択して、「編集」ボタンを押します。
+登録済みルールのリストからコピーしたいルールを選択して、「コピー」ボタンを押します。
+登録済みルールのリストから削除したいルールを選択して、「削除」ボタンを押します。
++サマリビューでメッセージを +選択してから、 +メニューの「ツール>振り分けルールを作成」、または +コンテキストメニューの「振り分けルールを作成」を実行することで、ルールのひな型を自動的に作成します。その後の設定方法は上記と同様です。
+ドロップダウンメニューにはメッセージに含まれるヘッダが追加され、メニューを選択するとキーワードも自動的に入力されます。
+受信時に自動的に迷惑メールを振り分けたい場合は、これをチェックします。この振り分けは、通常のフィルタリングの後に実行されます。
-メールをサーバに残す設定にしていた場合でも、強制的に迷惑メールをサーバから削除します。
-受信時に自動的に振り分けを実行したいアカウントの +アカウントの設定で、 +受信タブの中にある「受信時にメッセージを振り分ける」にチェックを入れます。
+振り分けた迷惑メールの未読フラグを解除します。
+メニューの「ツール>フォルダ中のすべてのメッセージを振り分け」または「ツール>選択中のメッセージを振り分け」を選択することで、設定されたルールを元に振り分けが実行されます。