Sylpheed - GTK+ ベースの軽量で高速な電子メールクライアント Copyright(C) 1999-2005 Hiroyuki Yamamoto This program is free software; you can redistribute it and/or modify it under the terms of the GNU General Public License as published by the Free Software Foundation; either version 2, or (at your option) any later version. This program is distributed in the hope that it will be useful, but WITHOUT ANY WARRANTY; without even the implied warranty of MERCHANTABILITY or FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE. See the GNU General Public License for more details. You should have received a copy of the GNU General Public License along with this program; if not, write to the Free Software Foundation, Inc., 59 Temple Place - Suite 330, Boston, MA 02111-1307, USA. For more details see the file COPYING. (参考訳) このプログラムはフリーソフトウェアです。あなたは、 Free Software Foundation によって公表されている GNU 一般使用許諾 (バージョン2、 または(任意に)それ以降のバージョンのどちらか) の条件に従って、 これを再配布、そして(あるいは)修正することができます。 このプログラムは有用であることを期待して配布されていますが、 「何の保証もありません」。「商利用」あるいは「特定の目的への適合」への 暗黙の保証さえありません。さらなる詳細は、GNU 一般使用許諾を参照 してください。 あなたはこのプログラムと共に GNU 一般使用許諾のコピーを入手している はずですが、もしそうでなければ、 the Free SoftwareFoundation, Inc., 59 Temple Place - Suite 330, Boston, MA 02111-1307, USA. まで書き送って ください。 さらなる詳細は、 COPYING というファイルを参照してください。 What's Sylpheed =============== SylpheedはGUIツールキットにGTK+を使用した、 X Window System上で動作する 電子メールクライアント&ニュースリーダーです。 Sylpheed は GNU GPL に従って配布されているフリーソフトウェアです。 Sylpheedは以下のことを目標にして開発されています。 * CPU・メモリの消費を最小限に抑えて軽快に動作 * 1フォルダ中に大量にメッセージが存在する場合(10000通以上)でも高速に処理 * シンプルで美しく、洗練されたインタフェースにより直観的な操作が可能 * 他のメーラに近い操作が可能 * 簡単な設定ですぐに使用可能 * メーラに必要とされる機能を完備 * 日本語に完全対応し、国際化にも対応 * 外部コマンドとの柔軟な連携が可能 * 安定動作し、万一クラッシュした場合でも極力データを消失しない 外観やインタフェースは Outlook Express 、 Becky! 、 Datula といった、 Windows では定番のメーラを参考にしています。また、操作系は Mew や Wanderlust 等の Emacs 系メーラを参考にしており、キーボードのみによる操作 が可能となっています。そのため、他のメーラに慣れている場合でもそれほど 違和感なく移行できると思います。 メッセージは MH 形式で管理しており、他の MH 形式を使用したメーラ(Mew 等) と併用することが可能です。1ファイル1メールの形式のため、障害が発生した際に メールを失う危険性が少なくなっています。 mbox形式のメッセージをインポート・ エクスポートすることも可能です。また、 fetchmail や procmail を利用したり、 受信に外部プログラム(inc, imget 等)を使用することも可能です。 現在実装されている主な機能 ========================== 対応プロトコル o POP3 対応 o IMAP4rev1 対応 o SMTP o NNTP o SSL/TLSv1 (POP3, SMTP, IMAP4rev1, NNTP) o IPv6 機能 o 複数アカウント o スレッド表示 o 強力なフィルタリング o MIME (ファイルの添付) o 統合 ニュースリーダー o SMTP AUTH 対応 (PLAIN / LOGIN / CRAM-MD5) o CRAM-MD5 認証 (SMTP AUTH / IMAP4rev1) o APOP 認証 (POP3) o PGP 署名・暗号化(要 GPGME) o インライン画像表示機能 o X-Face 表示 o ユーザ定義ヘッダ o マーク・カラーラベル o Mew/Wanderlust 互換キーバインド o 複数の MH フォルダ対応 o mbox ファイルのインポート / エクスポート o 外部コマンドとの連携が可能なアクション機能 o 外部エディタ o 送信待機 o 自動メールチェック o 草稿 o テンプレート o 自動改行 o クリッカブル URI o アドレス帳 o 新着・未読管理 o 印刷 o オフラインモード o コマンドラインによるリモート操作 o フォルダ毎の設定 o LDAP, vCard, JPilot 対応 o ドラッグ & ドロップ o autoconf, automake 対応 o gettext によるメッセージの国際化対応 o m17n (multilingualization, 多言語化)対応 等です。 インストール方法 ================ インストールの説明は INSTALL を参照してください。 使用方法 ======== 起動前の準備 ------------ ファイル名に UTF-8 以外の文字コードを使用している場合は、以下の環境変数 を指定する必要があります。 (ロケール依存のエンコーディングを使用) % export G_FILENAME_ENCODING=@locale または (直接エンコーディングを指定) % export G_FILENAME_ENCODING=ISO-8859-1 日本語に翻訳されたメッセージを表示したい場合、 ロケールに関連する環境変数 を指定しなければなりません(日本語 Linux ディストリビューションの場合は 大抵すでに設定されています)。例えば、 % export LANG=ja_JP.eucJP (ja_JP.eucJP は実際のロケール名に置き換えてください。) 翻訳されたメッセージが必要なければ、 LC_MESSAGES を "C" に指定して ください(LC_ALL が指定されていれば外してください)。 起動方法 -------- コマンドラインから sylpheed と入力するか、またはファイルマネージャ からアイコンをダブルクリックするなりして起動してください。 初回起動時の注意 ---------------- 初回の起動時に、 ~/.sylpheed-2.0/ 以下に設定ファイルが自動的に作成されます。 また、メールボックスの位置を質問します。デフォルトは ~/Mail です。もしそ のディレクトリに MH フォーマットではないファイルがすでに存在する場合、別 の場所を指定しなければなりません。 もし ~/.sylpheed-2.0/ が存在せず、 ~/.sylpheed/ に以前のバージョンの 設定が存在する場合は、確認の後自動的に設定の移行を行います。 必要な設定 ---------- メールの送受信を行うには、最初に少なくとも一つアカウントを作成しておく必 要があります(アカウントを作成しなくても、既存のメールを読むことは可能です)。 メニューの「設定(C) -> 新規アカウントの作成(N)...」、またはツールバーの 「アカウント」をクリックすると、設定ダイアログが表示されるので、必要な設 定を行ってください。 一般的な使用法に関してはこのプログラムに付属のマニュアルを参照してください。 隠し設定 -------- Sylpheed のほとんどの機能は設定ダイアログから設定できますが、ユーザインタ フェースを持たない設定項目がいくつかあります(通常は変更する必要はありません)。 Sylpheed が起動していないときに ~/.sylpheed-2.0/sylpheedrc をエディタで編集 する必要があります。 allow_jisx0201_kana JIS X 0201 カナ(半角カナ)を送信時に許可する 0: off 1: on [デフォルト: 0] enable_rules_hint サマリビューで行の色を交互に表示する 0: off 1: on [デフォルト: 1] enable_hscrollbar サマリビューで水平スクロールバーを有効にする 0: off 1: on [デフォルト: 1] bold_unread サマリビューで未読メッセージをボールド フォントを使用して表示 0: off 1: on [デフォルト: 1] folderview_vscrollbar_policy フォルダビューの垂直スクロールバーのポリシー を指定 0: 常に表示 1: 自動 2: 非表示 [デフォルト: 0] logwindow_line_limit ログウィンドウの行数制限を指定 0: 無制限 n (> 0): n 行 [デフォルト: 1000] 情報 ==== 最新バージョンや Sylpheed に関する情報は http://sylpheed.good-day.net/ でチェックできます。また、 http://y-imai.good-day.net/sylpheed/ に 今井 陽一氏 作の Sylpheed のマニュアルが あります。 フィードバック ============== 意見、アイデア、バグレポート(これが一番重要)(と、特にパッチ)は 大変歓迎します。 Subversion ========== Subversion のリポジトリから最新のソースを取得することができます。 適当なディレクトリに移動し、以下のコマンド svn checkout svn://sylpheed.good-day.net/sylpheed で カレントディレクトリ以下に sylpheed というソースツリーが作成されます。 sylpheed ディレクトリ以下は次のように分かれています。 * trunk/ メインのツリー * branches/ 各種実験用ブランチ * tags/ リリースタグを付けたブランチ 最新のソースツリーにアップデートするには、対象のディレクトリで、 svn update を実行して下さい。 -- 山本 博之 / Hiroyuki Yamamoto