Sylpheedはシンプル、軽量かつ高機能で使いやすい電子メールクライアント(メールソフト、メーラ、MUA)です。
SylpheedはLinux、BSD、Mac OS X等の主にUnix系のシステム、またWindows (2000以降)で動作します。
SylpheedはGUIツールキットにGTK+を使用し、マルチプラットフォームを実現しています。Sylpheedの最新版はGTK+ 2.8以降で動作します(GTK+ 2.24.xを推奨)。
SylpheedはGNU GPL (ライブラリ部分のLibSylphはGNU LGPL) に従って配布されているフリーソフトウェアであり、ライセンスに従って自由に利用・改変・再配布が可能です。
Sylpheedには以下のような特長があります。
Sylpheedの外観やインタフェースはOutlookやBecky!といった、Windowsでは定番のメールソフトと同様の3ペイン方式を採用しています。
特にキーボードによる操作性を重視しており、効率よくメールを読み進めることができます。もちろんマウスのみでも簡単に操作できます。
SylpheedはPOP3、IMAP4rev1、SMTPといった主要なプロトコルはもちろん、NNTP(ネットニュース)にも対応しています。次世代インターネットプロトコルIPv6にも標準で対応しています(Unix版の場合)。
主な機能としては、以下があげられます。
Sylpheedはメッセージを1ファイルが1メールに対応するMH形式で管理しており、データのバックアップや移行、他アプリケーションによる処理などが容易に行えます。1ファイル=1フォルダの形式に比べ、システムに障害が発生した際にメールを失う危険性も少なくなっています。その場で物理的にメッセージの移動や削除を行うため、メールボックスの肥大化を防ぐためにユーザが手動で定期的にメールボックスのコンパクト化などを行う必要もありません。
アプリケーションの設定についてもすべてテキストファイルとして保存されているため、簡単に編集、バックアップ、リストア、移行などが行えます。
また、他のMH形式を使用したメールソフト(Mew等)と併用することが可能です。 受信に外部プログラム(inc, imget等)の使用も可能です。 mboxまたはeml形式のメッセージをインポート・エクスポートすることも可能です。
Sylpheed Wikiページを参照してください。