メールを受信・送信するためにはアカウントの設定を行う必要があります。
新規アカウントの作成を行うには、メニューから「設定>新規アカウントの作成」を実行します。 「新規アカウントの作成」ダイアログが表示されるので、各ページごとに必要な項目を記入し、「進む」を押して設定を行います。 Sylpheedの初回起動時にはこのダイアログが自動的に表示されます。
「新規アカウントの作成」ダイアログでは必要最低限の項目のみ設定できるようになっているため、詳細の設定が必要な場合は「設定>アカウントの編集...」で アカウントの編集ダイアログを呼び出し、「追加」や「編集」を行ってください。
最初にアカウントのタイプを選択します。タイプは以下の中から選択します。
あなたが送信したメールの受信者側で表示される名前とメールアドレスを入力します。
使用するメールサーバのユーザIDと受信(POP3またはIMAP4)・送信(SMTP)サーバ名を入力します。「POP3 (Gmail)」もしくは「IMAP4 (Gmail)」を選択した場合は、アカウント情報は自動的に設定されるため、このページは表示されません。
「SSLを使用」にチェックを入れると、SSL経由で通信を行います(サーバがSSLに対応している必要があります)。
「SMTP認証を使用」にチェックを入れると、メールの送信時に認証を行います(サーバが対応している必要があります)。
設定が完了すると、設定内容が表示されます。「閉じる」を押してダイアログを閉じてください。
設定内容を変更したい場合は、メニューの「設定>現在のアカウントの設定」もしくは アカウントの編集ダイアログから「編集」を行ってください。
このダイアログでは、アカウントの詳細設定を行います。 メニューの「設定>現在のアカウントの設定」もしくは アカウントの編集ダイアログから「追加」または「編集」で呼び出します。
(必須)は、新たに必ず書き込まなければならないものです。
(推奨)は、新たに変更することを推奨するものです。
(必須)(推奨)以外の()は既定の値を意味します。
なお、アカウント設定は無限に作成することができ、 アカウント設定をしなくても、既に メール箱にあるメールは閲覧することができます。
ですが、Sylpheed本体の受信機能を使わない場合でも、 プロトコルで「なし(ローカル)」を選択したアカウント設定を作成してください。
アカウントは最低限この情報を設定する必要があります。
このアカウントの名称を指定します。単なる呼び名ですので、なんでも構いません。自分が分かりやすい名前を付けるとよいでしょう。
これをチェックしたアカウントが起動時に選択されている状態になります。
メールの送信時に使用される名前です。
メールの送信時に使われるメールアドレスです。
メールの送信時に書き込まれます。会社などの組織を表します。
プロトコルは、
受信するサーバを指定します。 メールは、プロトコルで指定したプロトコルでここで指定したサーバから受信されます。
送信に使用するサーバを指定します。プロトコルにはSMTPが使用されます。
ここで指定されたユーザIDを使ってメールサーバにログインします。
ここで指定されたパスワードを使用してメールサーバにログインします。 入力されたパスワードは画面上には****としか表示されません。
入力しなかった場合は接続時にパスワードを入力するダイアログが開き、終了時まで記憶されます。Sylpheedがインストールされているコンピュータを他人が使用する可能性のある場合はこちらを推奨します。
POP3では通常生のパスワードがそのままネットワークに流れてしまいますが、 APOP認証を使用すると、生のパスワードが流れなくなるため比較的安全になります。 ただし、サーバがAPOP認証に対応している必要があります。
(注: 現在はAPOP認証にプロトコルレベルでの脆弱性が発見されています。Sylpheedでは対策済みですが、POP3 over SSLなどの利用が推奨されています。)
受信時にサーバからメッセージを削除します。受信テストを行う場合や、複数の端末から同一のメールサーバを使用し、メールは他の端末に蓄える場合などは、このチェックを外すとよいでしょう。
受信時にサーバ上のメッセージを削除する場合、サーバにメッセージを保存しておく日数を指定します。期限の切れたメッセージは次回の受信時に削除されます。 0日を指定すると、受信と同時にに削除されます。 デフォルトでは7日後に削除されます。
一度受信したメッセージは記憶され、次からは受信されませんが、 それを無視してすべてのメッセージをダウンロードします。
このオプションは、受信時にサーバ上のメッセージを削除する場合は実質無効です。
これを有効にしている場合、1メッセージが指定したサイズ(KB)より大きなメッセージは受信しません。
これを有効にしている場合、受信時に受信したメッセージに対してフィルタルールが実行されます。
そのアカウントでメールを受信したときに通常どこに保存するかを指定できます。標準ではinbox(受信箱)です。上記で振り分けられなかったメールがこのフォルダに格納されます。
IMAP4サーバにログインする際のの認証方式を指定します。自動、LOGIN、PLAIN、CRAM-MD5の中から選択します。通常は「自動」で構いません。
IMAP4アカウントで「受信」を行った場合、通常はすべてのフォルダをチェックしますが、このオプションを有効にすると受信箱(INBOX)のみチェックするようになります。
このオプションを有効にすると、IMAP4アカウントで「受信」を行った場合に新着メッセージを自動的に振り分けます。すでに受信済みのメッセージについては振り分けられません(手動で振り分けることは可能です)。
これをチェックしていると、「全受信」操作でこのアカウントから受信を行います。 チェックを外した場合は、受信対象からこのアカウントを外します。
送信だけに使用するアカウントなどに利用すると便利かもしれません。
DateヘッダフィールドをSylpheedで付けます。通常は有効にしておいてください。
メッセージIDをSylpheedで付けます。通常は有効にしておいてください。
一般的な端末型ダイヤルアップIP接続のプロバイダが運営しているようなサーバでは、 サーバ側がつけるので必要ないこともあります。
これを選択するとユーザ定義ヘッダを追加できます。 編集ボタンを押して編集してください。 リストの順番で挿入されます。
X-Faceなどもここで挿入します。
利用するSMTPサーバがSMTP AUTHを必要とする場合、チェックを入れて 適切な認証方式と、アカウント情報を指定してください。アカウント情報を空にした場合は受信時と同じユーザIDとパスワードが使用されます。
いわゆるPOP before SMTPと呼ばれる認証方法です。送信前に自動的にPOP3による認証を行います。
「直接入力」では、メッセージ作成時に自動的にメッセージの最後に挿入する署名文字列を指定します。 アカウントの作成時に「名前 <メールアドレス>」という形式で自動作成されますが、後から変更することができます。
また、「ファイル」を選択すると署名ファイルを指定することができます。 既定値は<ホームディレクトリ>/.signatureです(Windows 2000/XPの場合は C:\Documents and Settings\(ユーザ名)\Application Data\Sylpheed\signature.txt 、Vista/7の場合は C:\Users\(ユーザ名)\AppData\Roaming\Sylpheed\signature.txt)。
「コマンドの出力」を指定した場合は、指定したファイルをコマンドとみなして実行し、その出力結果を挿入します。
「署名を引用の前に入れる (非推奨)」にチェックを入れると、メッセージ作成時に署名が引用の前に挿入されるようになります。電子メールで推奨される形式ではありませんが、「本文+全文引用」というスタイルでメールを作成する必要があるときなどに使用します。
Cc, Bcc, Reply-Toフィールドを自動指定できます。 各フィールド名の横のチェックボックスをオンにし、テキストボックスに記入すればメッセージを新規作成するときに自動的に指定されます。 テキストボックスを空のままにした場合は、対応するエントリが初めから表示された状態になります。
GPGMEを有効にしてコンパイルした時のみ表示されます。 詳細は PGPによる電子署名と暗号化を参照してください。
OpenSSLをリンクしてコンパイルされたときのみ表示されます。 詳細は SSLによる通信を参照してください。
プロキシ経由でメールの送受信を行う必要がある場合に設定します。
これにチェックを入れると、 SOCKS プロキシ経由で通信を行うようになります。
SOCKS のプロトコルを指定します。 SOCKS サーバが対応しているものを選択してください。
SOCKS サーバのホスト名を指定します。
SOCKS サーバのポート番号を指定します。
SOCKS サーバの認証が必要な場合に有効にします。認証は SOCKS5 のみ利用可能です。
認証に使用するユーザ名を指定します。
認証に使用するパスワードを指定します。
SMTP による送信時にプロキシを使用するかどうかを指定します。 チェックを外すと、直接 SMTP サーバに接続します。
SMTPプロトコルで通信するポートを指定できます。インターネットサービスプロバイダが迷惑メール対策としてOutbound Port 25 Blocking (OP25B)を導入している場合は、ここでサブミッションポート(587)を設定し、さらにSMTP AUTHの設定などを行う必要があります。
チェックを外している場合は、SSLなどのプロトコルに応じて自動的にポートが指定されます。
POP3プロトコルで通信するポートを指定できます。ほとんどの場合は変更の必要はありません。
チェックを外している場合は、SSLなどのプロトコルに応じて自動的にポートが指定されます。
ドメイン名を指定できます。ほとんどの場合は変更の必要はありませんが、応答を厳密にチェックしているメールサーバなどでは必要な場合があります。
通常はIMAP4アカウントのすべてのフォルダが参照されますが、ここでフォルダ(ディレクトリ)を指定すると、そのサブフォルダのみが表示されるようになります。
特別なフォルダの場所を、通常とは異なる場所に置きたいときに指定します。通常は変更の必要はありません。
「設定>現在のアカウントを変更」から現在のアカウントを選ぶことができます。 選択可能なのは、 アカウントの新規作成で登録したアカウントです。
また、画面右下に表示されるアカウント切り替えボタンをクリックすることによって変更することもできます。
現在のアカウントは、「新着メールの受信」や、「メッセージの作成」などに利用されます。
起動時は 通常使用にチェックされたアカウントが選択されています。
「設定>現在のアカウントの設定...」で 現在のアカウントの アカウントの新規作成で設定した情報を編集することができます。
「設定>アカウントの編集...」で「アカウントの編集」 ダイアログを呼び出し、Sylpheedに登録されたアカウントを管理できます。
"D"列にチェックが入ってるアカウントは、通常使用するアカウントです。
"G"列にチェックの入ってるアカウントは、全受信時に受信されます。 チェックボックスをクリックすることでもその設定を変えることができます。
それぞれのボタンは以下のような動作をします。
新規アカウントを追加します。
リストで選択されたアカウントの設定を変更します。 リストをダブルクリックすることでも同じ効果が得られます。
リストで選択されたアカウントを削除します。
これらのボタンを使うとアカウントの順番を変えることができます。 アカウントの順番は全アカウントから受信するときの順番になります。 リストの項目をドラッグ&ドロップすることで順番を変更することもできます。
リストで選択されているアカウントに 通常使用するアカウントを変更できます。 ラジオボタンをクリックすることでも変更できます。